風呂敷つつみ

一泊、一週間、旅に出るときに必ず風呂敷を2、3枚持って行きます。 下着を入るもの、着替えの服、着た後の洗濯するもの、と使用用途に分けています。 初めて風呂敷を持って泊まりに行ったのは中学3年生の修学旅行でした。 当時、着物を着つける教室を営んでいた母が持たせてくれたのがきっかけですが、 今では旅に無くてはならない道具になっています。 使う分に大きくなり、用途に合わせて形を変え、 セーターを被る時など頭から風呂敷を掛けて化粧がつかないようにすることもできます。 旅先や季節に合わせて風呂敷の柄も選ぶと旅のウキウキとした気分も一層高まるのも愉しいものです。 もう30年前になりますが一枚だけ母が宝船の柄に「かおり」と名を入れた絞りの風呂敷を作ってくれました。 この風呂敷は七福神の乗った宝の船の絵柄で縁起がよい気がして旅には必ず持って行きます。 旅を終えて風呂敷を持って帰ると、包みの中に『ほっこしりた想い出』も一緒に包んでいる気がしてなりません。

繋がる

今はたくさん人と繋がる手段があります。 会話は固定電話から持ち歩ける携帯電話になり 文章は手紙から、メール、line、フェースブック、ショートメッセージ、メッセンジャーなどのSNSでたくさんです。 フェースブックは「この人知り合いではありませんか?」など人を繋ぐようなメールもきますが、 こんなにも繋がる機関が増えた社会背景に、ふと人々は何を求めているのだろうと思うことがあります。 フェースブックで友達になってもそれから一度も反応がなかったり、 ラインで繋がるといつでも連絡が取れるからと、一言一言に心を込めた会話をしなくなったり、わたくしも心当たりがあります。 それでただ繋がる、連絡先を知っているということだけではなく、言葉を掛け合える間柄の繋がりを求め、 フェースブックは仕事と個人のは辞めました。今は磁器の紹介を一つ書いている程度です。 会って話したり、笑ったり、刺激を受けたり、お顔を見合う空間を共有できることが人としての喜びではないかと思います。

体のバランス

頭がいたい、肩が凝る、腰が辛い、と体は箇所箇所で症状を表します。 そしてその症状は内臓、神経、精神に影響を与えていきます。 その前後で、わたしたちは「自分はどこか何か病気かも」と心配することが多いのではないでしょうか。 わたしたちの体は実に繊細なアンテナで精妙な仕組みでできています。 例えば日常で「インターネットのつながりが遅い」「猛暑で汗をかく」「台風の備品はどうしよう」といった 暮らしの些細なストレスが体にはすぐにダメージとして伝わっています。 胃腸の調子が悪いと顔のアゴ周りに吹き出物ができたり、 骨盤のバランスがくづれると背骨が歪んで肩こりになる、といったようにその箇所だけのダメージではありません。 またその箇所だけ治療しても『完治』したというわけではありません。 自分の体に何が起きて、何の治療が必要かを箇所と反射区を踏まえながら治療をすることで 今の自分の心身の状況を把握でき、「ではこう改善しよう」と前に向けた治療ができます。 そのためにもよく心の声を聞き、体のサインを見逃さず、無視せずに過ごしたいものです。

朝のこと

朝、起きると決まってすることがいくつかあります。 その中の一つは玄関の掃除。 リフレッシュと虫除け効果のあるアロマオイルを水に垂らし、玄関扉を開けたまま玄関の内外に水を撒いて、 箒で掃きます。 箒の掻き出す「シャーシャー」という音と、水気を帯びて光るタイルの床、 そして清々しい香りは気持ちをとても綺麗にさせてくれます。 まるで心も掃除してもらったような気分になります。 「今日も1日ありがとうございます」と1日をスタートできる朝の掃除です。

パンの魅力

朝から天気がよいと散歩がてらにパン屋さんへ焼きたてのパンを買いに行きたくなります。 特に焼きたてのクロワッサンと美味しいあんぱんを淹れたての珈琲と一緖に食すると バターのコクと風味が口の中で広がる瞬間はとても至福になります。 その至福時間を得るために今朝も焼きたてがたくさん揃う11時過ぎを目指して週末の混み合う3駅となりのパン屋さんへ行ってきました。 お気に入りのパン屋さんは駅から歩いて10分のところにあります。建物の階段を下りて地下にいくと急に空気が変わる佇まい。 凛と張り詰めた心地よい緊張感と清々しい空間がそこにはあるのです。 地下でもガラスを上手に利用しているので暗くなく、むしろ陽射しがサンサンと入らないのでパンは居心地よさそうに見えます。 入り口はガラスの壁に大きく重厚な木のドアが天井から吊られており、人がくると自動で引かれます。 店内はとてもすっきりとしていてシンプルな什器にパンが並んでいるのでとても見やすいのです。 あとは木製のベンチが一つ。 こちらではスタッフの方がトレーにとる方式なので食べたいパンを伝えます。 お客様は自分では取れないようになっているのもよいアイディアです。 週末ということもあり今日は若いカップルから中年のご夫婦が次々と入ってきます。 焼きたてのパンを目指して皆が買い求めにくる・・・ パンも美味しく、サービスもよく、空間も素敵ですと更に魅力を感じますね。

ゆとり

何年ぶりでしょう。 京都を訪れました。 観光に訪れている外人さんもたくさんいらして、英語の看板もあちこちにありました。 仕事では何回も訪れたことのある京都ですが、プライベートでは10年は来ていません。 50歳代になってから初めての京都になります。 見たいところ、触れて感じるアンテナは10年前と随分変わったように思います。 京都も2020年へ向けてどんどん観光向けにホテルが建ち、建物の立て替えも見受けられましたが そこで暮らす人、商いをされる人、訪れる人がバランスよく調和しているように見えました。 ゆとりというのでしょうか。 東京のような張り詰めたホテルのフロントサービスや会話するのも面倒臭そうなタクシーの運転手さんは この京都では遭遇しませんでした。 むしろ、あぁ良い旅をしているなと思わせてくれる人の動きや会話、庭や日本建築の佇まいから感じます。 人にも町にもゆとりがある、それは歴史があるが故のことではなく、文化がそうさせるのでしょうね。 生きていく空間に文化がある、大切なことと思いました。

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