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執筆者の写真topophili

思考の旅をする

地球上に住むわたくし達はこの数年続くコロナ禍で、すっかり海外へ旅することも、国内を旅することさえもできなくなりました。

もしかすると気軽に行けない所が「旅」と認識していたのかも知れません。

「家から一歩出ること」、それは近くのポストへ向かうことだったり、駅へ続く道だったり、こちらの未来の予定に添う意識次第で、実は「旅」になるような気がします。

そんな折、数ヶ月前から新しく身体を動かす習い事を始めてみました。

家から歩いて40秒の所にその習い事の施設があるのですが、その施設は輸入住宅の大きな一軒家で、一棟まるまる施設として使用されています。

自宅から運動着を着てそのまま施設の2階へ向かい、その広間で床に寝そべると大きな窓から空と雲しか見えません。

窓を開けて感染対策をしているので、そよそよと風が入りカーテンを揺らします。

天窓からは陽射しが注ぎ、一瞬、ここは何処?と思うのです。

それに加え、習い事の参加者が毎回違うので、まるで海外でホームステイしながら学んでいる気持ちになってくるから不思議です。

今では行く前の愉しさと、帰ってきた時の充実感と心地よさがすっかり「旅」と同じ位置づけになっています。




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