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真狩村のマッカリーナのこと


約25年ほど前に食器に大変魅せられたことがあります。

雨降りの夕方、その店からの明かりは異空間のような眩しさを放っていました。

当時、心に風が吹いていた私はその空間に引き付けられるように店のドアを押して中に入ってゆきました。

とても私が入るような店ではないという気恥ずかしさを感じながらも、その置いてある食器にひどく心打たれたのです。

バカラやオレフォス、コスタボダ、ベルナルド、プュイフィルカなどの食器を一堂で扱っていたフランスの香りがするような店です。

偶然が重なり私はその店で週に何回かアルバイトをすることに。

そこでの経験を機に食器のコーディネートに興味を持ち、そして食べる空間の演出をすることに広がりました。

レストランでも素敵な空間を作りたいという思いが芽生え、数年後に星のあるレストランの扉を叩いていました。

見込みがあるかどうかの1ヶ月ほどの試練を経て最初の仕事”オーベルジュマッカリーナ”でテーブル周りのコーディネート、ゲストルーム、バーのグッズなどを担当させていただきました。

そんな想い入れと想い出があるマッカリーナは訪れる度に心のひだを刺激するトポフィリです。

あんなに無心にそして無謀に心身仕事をしたことは後にも先にもありません。

通うのに使っていた中古のイタリア車が廃車になるほど走ったことも懐かしい話題の一つです。


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