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執筆者の写真topophili

風呂敷つつみ


一泊、一週間、旅に出るときに必ず風呂敷を2、3枚持って行きます。

下着を入るもの、着替えの服、着た後の洗濯するもの、と使用用途に分けています。

初めて風呂敷を持って泊まりに行ったのは中学3年生の修学旅行でした。

当時、着物を着つける教室を営んでいた母が持たせてくれたのがきっかけですが、

今では旅に無くてはならない道具になっています。

使う分に大きくなり、用途に合わせて形を変え、

セーターを被る時など頭から風呂敷を掛けて化粧がつかないようにすることもできます。

旅先や季節に合わせて風呂敷の柄も選ぶと旅のウキウキとした気分も一層高まるのも愉しいものです。

もう30年前になりますが一枚だけ母が宝船の柄に「かおり」と名を入れた絞りの風呂敷を作ってくれました。

この風呂敷は七福神の乗った宝の船の絵柄で縁起がよい気がして旅には必ず持って行きます。

旅を終えて風呂敷を持って帰ると、包みの中に『ほっこしりた想い出』も一緒に包んでいる気がしてなりません。


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