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topophili

モノのいのち


レストランで仕事をしていた時の話です。

そこで働くメートルドテルがレストラン内の各テーブルの花の手入れをしていました。

そこにオーナーが来てそのテーブルの花を指差し「こんな枯れてる花は使うな」と言いました。

メートルドテルはまだ十分に咲いていると思ったので花を摘まむのを躊躇していると

オーナーは花を摘んでポイと捨ててしまいました。

ゴミ箱に捨てられた花を気の毒そうに見ていたメートルドテル。

わたしはこの時、人のモノの見え方がこんなにそれぞれ違うものなのか、

そしてお客様をお迎えする空間は見せる側と見る側の違いを考えさせられました。

新しく作ることだけではなく、

あるモノを工夫して再び新たなモノを作りだすこと。

あるモノを手入れしてできるだけ長く使うこと。

温故知新のような演出に心惹かれます。


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