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topophili

空間と心


秋が近づくと樹々の紅葉はわたしたちの目を驚かせます

「こんな色は人間が作りだすことは難しいだろう」

どこからか漂う金木犀の花の香りはわたしたちの鼻を捉えます

「なんていつまでも嗅いでいたくなるのでしょう」

柿、葡萄、リンゴと果物が店先で賑やかに並び目も喜びます

「とても美味しそう!どれにしようかしら」

リンリンリンと草むらで虫の音が聞こえ始めると半袖も肌寒く感じます

「もう暑かった夏も終わりね、コートを出すころかな」

こんな具合にわたくしたちは自分以外の「コト」がわたくし自身の五感に働きかけ

自身の感情を作り出すきっかけになっています。

そのあらゆるコトは空間に存在しており、空間のないところにはコトは存在しません。

空は在るになります。在るは心を作ります。

今日どんな空間で過ごすか、

それは今日どんな心を作るかに繋がっているのです。


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