topophili
畑だより
暑かった夏もここ最近は朝晩涼しくなってきました。
今年の夏は全国的に水不足でしたが、私どもの畑も雨不足、水あげ不足で野菜たちは小ぶりの出来でした。
先日、11月の収穫用に植えた大根を間引き、と同時に畑じまいを半分ほど行ったのですが、少し前まで蚊や蜂がブンブンと飛来していたのがすっかり姿は見えず、
代わりにたくさんのトンボが飛んでいました。
青々としていた葉はカサカサと乾いた音を奏で、
咲き乱れていた桜薔薇の花も赤い実に姿を変えていました。
私たち人間界はコロナ禍で今年も自粛をしている時間が増えましたが、
自然界ではどんなことがおこっても季節は巡っていることをはっきりと感じます。
中医学などでは秋になるとセンチメンタルになる人の心はこの秋の性質に関係しているそうです。
人の心もセンチメンタルになったり、閉じ籠ったり、ワクワクしたり、行動的になったりと
一年を通して移り変わりがあることがわかります。
まさに一年の季節と同じですね。
カサカサの草木に音と同じように心も乾きがちな秋。
音楽や趣味、読書に、旅行、そして食欲。
心を潤し、身体を温めることが秋に多いのはそのせいでしょうか。
