七五三

11月が近づき、近所の神宮でも着物を着ているお子さんを見かけます。

ご両親はどのような心持ちで我が子の装いを観ているのでしょう。

健やかに育ったことに多くの喜びを感じているのではないでしょか。

さて、七五三の装いには一つ一つ意味が込められているのをご存知ですか。

七歳の女の子のお祝いは「帯解き(おびとき)」という、子どもの着物の付け紐を取って、初めて帯を結ぶ人生の通過儀礼になり、女性の大人へと移行する儀式になります。

その装いの胸元に筥迫(はこせこ)というものを差し込んでいるのですが、女性の持つ筥迫は江戸時代に女子が懐中して用いた紙入れの一種で、今で言うとポーチといったところでしょうか。

当時、ふところへ物を入れる習慣が一般に行われるようになり、さげ袋や掛け袋に代わって携帯用のアクセサリーとして筥迫が発達しました。

筥迫は江戸時代には武家の女性が打ち掛けをつけたときには必ず持つべきものとされていました。その筥迫にはビラ簪(ビラカン)とも呼ばれる簪(カンザシ)にビラビラと銀の飾りが施されている物が入っています。これは江戸の頃に流行した簪の一つであり、童女や未婚の女性がつけるものとされていました。

危険なことが身に降りかかった時に相手を刺したり、自分の命を絶つとき時などに使われてもいました。

先日、このビラ簪の長さが、自らの首に刺すとちょうど急所にあたる長さに作られていると知り、当時の物には意味のないものはないことを改めて思い知りました。

日本人の物に込める、物に託す想いは物凄いですね。

この秋、七五三の装いやその小物たちを深く掘り下げて調べるのもよい秋の過ごし方だと思いました。




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