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  • 執筆者の写真topophili

2024幕開け

立春を過ぎました。

暦の上でもそうですが、ここ北海道でも立春を過ぎると積雪の中に陽射しの和らぎを感じるようになります。

その立春の1日前は2月3日、季節を分ける「節分」です。

この節分は一年間のち「立春」「立夏」「立秋」「立冬」とあり、中でも旧暦で新年の始まりと重なることの多い立春が室町時代の頃から大切な節目とされたそうです。

陰陽道では、年越しにあたる節分の夜は、一年で最も陰から陽へと秩序が変わる日とされ、普段は姿を隠している魔物(鬼)が現れると言われていました。

節分の豆まきはその魔物等を追い払うための行事になります。

豆まきは古代中国から伝来した行事で、元は鬼祓いをする役人が桃の弓と葦の矢を使って、魔物を追い払っていたのが、庶民に広まる頃には炒った大豆を使うようになりました。

 この豆まきの大豆ですが、北海道では落花生を使っているのです。

その理由は諸説あるようですが、積雪の時期に大豆を外に撒いては後で拾う時に探しにくいということで、大きめの落花生になったとか。

確かに落花生は雪の上でも見つけやすいですが、節分の豆まきは数え年の数だけ食べる風習がありますので、落花生は2個で1個、そうすると、60歳なら30個撒けばよいのでしょうか?63歳では?と数えただけでもお腹いっぱいになりそうです。

 世が明けて立春の朝、外に撒いた落花生をカラスが綺麗に食べて無くなっていました。

大豆では雪に埋まってしまいますから、北国の落花生の豆まきは動物にも嬉しいですね。

立春の朝、2024年は微笑みからスタートしました。









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