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  • 執筆者の写真topophili

棕櫚の箒と柿渋のちりとり


毎朝、玄関を掃く箒がとりあえずの物でしたので、新年に向けてきちんとした物を買いに行きました。

素材は棕櫚(シュロ)と決めていましたので、すぐに買うことができました。

ちりとりの方は紙製で水に弱いのですが柿渋を塗った物にしました。

毎日、毎朝、箒で玄関を履くのはとても気持ちが清々しくなります。

まして最近のように室内より冷たい空気が流れ込む冬の朝は尚更、気持ちが凛とします。

裸足に下駄を履いて玄関ドアを開け放ち水を撒いてから箒で掃除をします。

ほとんど埃程度ですが、掃いた箒の跡を眺めると、気持ちがそこに残っているようで、

「今日はうまく掃けた」「これは気が入っていない」と見えてくるのも一つの愉しみです。

柿渋のちりとりはドアの向こうの枯葉などを取っています。

ぎゅっと下に押し付けると隙間がなくなりゴミを取りこぼさない仕組みも作り手の知恵なのでしょう。

そんな道具の一つ一つに励まされて続く日課もあるのですね。


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