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  • 執筆者の写真topophili

師走

12ヶ月の最後の月になると、気忙しくなるせいか、他の月と同じひと月でも

日が過ぎるのが早く思え、20日間程度に感じます。

どこもかしこも年末の〆くくりと年始の準備で平常より行うことが多いからでしょうか。

その師走の準備で最も愉しみなことはしめ縄飾りです。

しめ縄飾りは日本の地域ごとに習わしがあり、その習わしから生まれたしめ縄の形、飾り方、飾る時期があります。

しめ縄飾りの愉しさは日本の地域の広さと文化の深さ、そして風習を一気に視覚で見ることができるからかもしれません。

私が生まれた北海道のしめ縄飾りにはお多福や鯉などめでたいものがついていますが、どれもプラスチック製で作られたものです。ご先祖様が方々の地域から移り住んで来た土地柄もあって、しめ縄飾りにはその移り住んできたご先祖様の出身地の由来や風習を少しづつ盛り込み、手に入らない物を時代と共にプラスチック製にして想いを込めたそうです。

飾る時に自分の先祖の風習はどうだったのか、嫁ぎ先はどうなのか、そして今を生きる私たちはどうしたいだろうかと思いを巡らすことも師走らしい時間の過ごし方の一つかもしれません。




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